大動脈解離後の心タンポナーデにより死亡した患者の慰謝料の増額交渉において弁護士の主張が認められ総額約1900万円での訴外での和解が成立した事例

事案の概要

 

患者さん(50代・男性)は、自宅で倒れ病院に救急搬送されました。
搬送先の病院では血液検査が実施されましたが、担当した医師は、異常なしと診断して、患者さんを帰宅させました。
ところが、帰宅後にも様子がおかしかったため、患者さんのご家族が、再度救急車を要請したのですが、残念ながら患者さんは、搬送途中で亡くなり、死因は大動脈解離後の心タンポナーデであると診断されました。

 

弁護士の方針・対応

 

弁護士との相談の際に、患者さんのご家族が持参した血液検査結果から、「Dダイマー」という、血栓中のフィブリンという物質が溶解された際に生じる物質が異常値であることが分かりました。弁護士は、検査結果上明らかな異常値であるのに、医師がそれを見落とした可能性があると考え、訴外交渉での解決を目指しました。

 

そこで、相手方に対し損害賠償を求める通知書を送付したところ、相手方からは、一定額の支払いの提示がありました。

 

これに対して、提示された慰謝料の額が低いと考えた弁護士は、類似する裁判例の慰謝料額を挙げて慰謝料の増額を主張しました。

 

結果

 

当初、相手方が争ってきた慰謝料についても、弁護士の主張が認められ増額を勝ち取り、最終的には、総額約1900万円での訴外での和解が成立しました。

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